手汗を止める方法は? ひどい手汗を止めるヒント

手汗 止める
「手汗がとにかくひどい……止める方法は?」

時と場所を選ばず、容赦なく私たちを困らせる手汗。
職場でも学校でも家でも、仕事中でもテスト中でもデート中でも、常に手汗のことが頭から離れないというのは、周りの人には分からない辛さですよね。

周囲の何気ない一言で傷ついたり、手汗のことで頭がいっぱいになるたびに、「どうにかして手汗を止めたい、改善したい」と思うもの。

●ひどい手汗、原因は何?
●手汗を止める方法って?
●あまりに手汗がひどいのは病気のサイン?

手汗を改善するには漢方を飲んだり市販の制汗剤を塗ったりといった方法もありますが、今回は特にひどい場合に行う、本格的に手汗を止める方法について見ていきたいと思います。

ひどい手汗の原因って?

手汗 止める 方法
手汗を止める方法の前に、まずは手汗の原因について簡単に見ていきましょう。

実は手汗の原因は諸説あり、まだはっきりとは解明されていません。
現在考えられているのは、「精神的なストレスではないか」という説と、「交感神経の過剰反応ではないか」という説です。

「精神的なストレス」説

手汗は、緊張や不安などが原因の「精神性発汗」と呼ばれるもの。体温調節のためにかく汗と異なり、精神的な要因が強く影響しています。

一時的な緊張で出た手汗は、緊張や興奮が収まれば一緒に止まるのが普通。
ところが、「日常的な強いストレス」「『手汗をかいたらどうしよう』という潜在的な不安」などがあると、常に脳が緊張状態になり、ひどい手汗につながってしまうことも。

「交感神経の過剰反応」説

脳からの「汗を出しなさい」という信号は、交感神経を通って汗腺に届きます。
交感神経の反応が強すぎると、普通なら汗が出ないような刺激でもひどい手汗が出てしまうことがあるのです。

「手汗の原因は緊張だっていうけど、本当にそれだけなの?」 「緊張していない時でも手汗が…なぜ?」 止まらない手汗。「気にするから出るんだよ」「気にし...

「精神的な緊張や不安」「交感神経の過剰反応」が原因なら、「ストレスが溜まりやすい生活は送らない」「交感神経が活発になる(興奮する)ような生活は送らない」ということを実行すれば止まるはずですが……実際はなかなか難しいですよね。

それでは、手汗を止めるにはどのような方法が効果的なのでしょうか。

手汗を止める方法1)心の不安を取り除く

手汗 止め方
手汗を止めるために効果的なのが、手汗の原因でもある「心の不安」を取り除く心理療法。
手汗が出る→「また出てきた…」と不安になる→さらに手汗がひどくなる……という悪循環を断ち切る方法で、心療科などで受診が可能です。

「手汗が出た場面を想像すると外出するのも怖い」「手汗を見られたくなくて、人と会うのも嫌になってしまった」など、手汗によるストレスで日常生活に支障が出てしまった場合にも効果が期待できます。

では、心療科では具体的にどんな治療が行われるのでしょうか。
ここでは、手汗を止めるための代表的な心理療法を3つ紹介します。

1.精神分析療法

精神分析療法は、私たちが無意識のうちに抱えている手汗への不安・恐怖心を探っていく方法。医師が患者との対話を通じて「何がストレスになって手汗が止まらないのか」を突き止め、手汗を止めるヒントにするのです。

例えば、過去に他人から手汗をからかわれた経験がある人の場合、本人は「昔のことだ」「もう気にしていない」と思っていても、心の深いところで「手汗をからかわれた」ということがずっと引っかかっていて、それが原因で手汗が出てしまうことも。

精神分析療法では、そんな無意識のストレスを見つけ出し、そのストレスと向き合うことで手汗を改善する方法です。

2.ロゴセラピー・逆説志向

手汗を止めようという気持ちが強くなるあまり、「タオルを何枚も持たないと外出できない」「こまめに手を洗える環境じゃないと不安」など、意識が手のひらに集中しすぎることで手汗がひどくなってしまうケースに有効なのが「ロゴセラピー」です。

ロゴセラピーでは、逆説志向という方法が用いられます。

『「手汗をかかないようにしなきゃ」という緊張でひどくなるのなら、「いっそ大胆に手汗をかいてやる」と開き直ってしまおう』という逆説志向。一見ただの子供だましにも思えますがこれが意外に効果的で、しかも短期間で効果が期待できるんだとか。

1回のカウンセリングで、ひどい手汗がかなり改善されたというケースもあるそうです。

3.自律訓練法

自律訓練法は、自律神経を自分の意思でコントロールできるようにし、手汗を止める方法です。

詳しいやり方は長くなるので省きますが、簡単にいうと、リラックスした状態で「両手・両足の重さ」「両手・両足の温度」「心臓の静かな鼓動」「楽な呼吸」など自分の体の状態をそのままに感じ取るという方法です。

上手くできるようになるまで数ヶ月かかりますが、やり方を習得できれば手汗の改善だけにとどまらず、日常生活のストレス解消にも使える方法。仕事の合間や通勤通学の電車の中でもできるリラクゼーション法です。

手汗を止める方法2)多汗症外来で治療を受ける

手汗 止まらない
心療科ではなく、多汗症外来や皮膚科などで手汗を止める方法もあります。
心理療法よりも効果が目に見えて分かりやすいこともあり、「心のケアよりも手汗を止めることを重視している」という人にはこちらのほうが合っているでしょう。

多汗症外来で行う方法には、イオントフォレーシス(イオン導入法)やボトックス注射などがあります。

■イオントフォレーシス(手汗が軽めの人向け)
・弱い電流を流した水の中に手を入れて汗腺を塞ぎ、手汗を止める方法。
・1回1,000~2,000円で、保険も適用される。
・処置は20~30分で終わるが、週に数回の通院が必要。

■ボトックス注射(手汗がひどい人向け)
・手のひらに直接注射をして手汗を止める方法。
・一度の治療に10万円ほどかかり、保険は適用されないことが多い。
・効果は4~6ヶ月ほど持続。効果が切れたら再度注射を打つ必要あり。

病院を受診すると最初に手汗レベルをチェックされ、その後、どの治療を行っていくのか医師が提案してくれます。

ボトックス注射は美容外科や美容皮膚科での治療になりますが、まずは手汗レベルを調べるために、多汗症外来や皮膚科に行きましょう。

「手汗を止めたい…治療にはどんな方法があるの?」 「病院で治療を受けるときの費用は? 通院も必要なの?」 手汗の治療。有名なものだとボトックス注射な...

手汗を止める方法3)手術で交感神経を切断

手汗 ひどい 治す
多汗症治療の最終手段とも言われているのが、「ETS手術」と呼ばれる手汗を止めるための手術です。

ETSは、脳からの発汗命令の通り道である交感神経を電気メスなどで切断。イオントフォレーシスやボトックス注射よりも手汗が止まる効果が期待でき、その効果も一生続くと言われています。

「手汗の手術ってちょっと怖い…」 「手汗はよくなっても、手術の後遺症がひどいって聞いたけど…」 手汗用クリーム、手汗用の制汗剤、ボトックス注射などの...

ネットで調べてみても、「ETSで手汗が止まる!」という情報はよく目にしますよね。
ところがこのETS、手汗が止まる代わりに体のほかの部分の発汗が増える「代償性発汗」という後遺症が問題になっています。

ETSを受けた体では、約25度を超える気温になると、通常では想像もつかないくらい大量に汗をかき、顔や首の後ろなど、汗をかかなくなった部分には常に熱がこもり、頭がぼうっとしたり、頭痛が生じたり、体力が落ちたりして、仕事や学校生活に著しく支障をきたしています。

引用:ETS被害者連絡会 声明文

ETSを受けると、手汗だけではなく上半身の汗も止まるのですが、その代わりに体のほかの部位でかく汗の量が大幅に増加。

また、汗が止まった上半身は発汗による体温調整ができなくなるため、「ボーっとする」「頭痛がする」などの症状も出てきてしまいます。

ETSは、ほかの方法では手汗が止まる効果が得らなかった場合に、後遺症や副作用について患者さんにしっかり説明し、理解を得たうえでのみ行われることになっています。

後遺症についてはじっくり考え、不安なことは遠慮せず医師に相談を。あなたの不安にきちんと寄り添ってくれる医師でないと、後々後悔することにもなりかねません。

手汗を止める方法4)手汗クリームを使ってみる

手汗 止める クリーム
病院に通わず手軽にできる改善方法が、手汗クリーム(制汗剤)を使うというもの。

一般的な脇用の制汗剤は、脇にある「アポクリン腺」という汗腺に効くように作られています。これに対し手汗クリームは、手のひらにある「エクリン腺」に効くように作られているため、より手汗を止める効果が期待できるんです。

「手汗用の制汗剤やクリーム、どんなものがオススメ?」 一般的に「制汗剤」というと脇用のものがほとんど。薬局などを探しても、手汗専用のものってなかなか見...

手汗クリームは、あまりにも手汗の量が多い場合には効果が出づらいようですが、会社や学校、移動中の電車の中などいつでもケアできる点が便利。

手汗用クリーム「テサラン」は、子供でも使える優しいクリームでありながら、長時間のサラサラ効果が期待できるという優れもの。 手汗クリームを探している人なら、...

通販でしか販売していないものがほとんどですが、上の記事で紹介している「テサラン」は効果が感じられなければ返金もしてもらえるので、まだ使ったことがないならこの機会にお試しを。

手汗がひどいのは、病気のサイン?

手汗 ひどい 病気
手汗を止めることだけに集中していると見落としがちなのが、ほかの病気の可能性。
手汗以外にどんな症状があったら危ないのか、何科に行けば診てもらえるのか、いくつか代表的な例を挙げてみましょう。

■甲状腺機能亢進症(こうじょうせんきのうこうしんしょう)
症状:心拍数の増加、血圧の上昇
受診科:耳鼻科

■更年期障害
症状:ホットフラッシュ(のぼせ、ほてり)
受診科:婦人科、内科

■褐色細胞腫(かっしょくさいぼうしゅ)
症状:頭痛、動悸
受診科:内分泌内科、腎泌尿器外科

ここに挙げた病気や症状、受診科は一例です。
例えば甲状腺機能亢進症は、指の震えや息切れなども症状として現れることがあります。

このように、手汗以外に体の不調が気になる場合は何かしらの病気が潜んでいる可能性も。
「最近手汗がひどいな」と感じたら、ほかの病気の可能性も頭に入れておきましょう。

手汗を止めるには、自分と向き合うこと

手汗 止める おすすめ
悩んでいる本人にしか分からない手汗の悩み。
今回は、そんな手汗を止める方法や、ほかの病気の可能性などについて見てきました。

■手汗を止めるには
・心理療法による心のケア
・軽~中度の手汗には、イオントフォレーシスやボトックス注射
・最終手段はETS手術
・手汗クリームでのセルフケアも

■手汗が止まらない場合
・甲状腺機能亢進症、更年期障害、褐色細胞腫などの可能性も

手汗がひどいときは、まずは自分の心や体と向き合ってみましょう。

日々の生活で、ストレスは溜まっていませんか?
手汗のことで頭がいっぱいになっていませんか?
手汗以外に、具合が悪い部分はないですか?

手汗を止めるやり方はいろいろありますが、どんな方法が自分に合うかは人それぞれ。心のケアで止まることもあれば、手汗クリームで止まることもあります。

自分に合った止め方を見つけるためにも、まずは体の声を聞いてあげてくださいね。

執筆ライター

執筆ライター:美香

シェアする

  • このエントリーをはてなブックマークに追加

フォローする