ワキガ手術で臭いとサヨナラ!|費用は?保険は?跡って残るの?

ワキガ 手術
「ワキガの手術で、脇の臭いを消したい!」

ワキガ対策で最も確実と言われているのが、手術による治療。脇の下にあるワキガの原因を取り除く方法で、重いワキガにも高い効果が期待できます。

体にメスを入れるワキガ手術は、そう簡単な治療ではありません。傷の跡は残るのか、費用は保険適用になるのかなど、前もって知っておきたいことはたくさんありますよね。

●ワキガの手術って何をするの?
●ワキガ手術の費用・値段は保険適用になるの?
●傷の跡(痕)って残っちゃうの? 後遺症や副作用は?

気持ちに余裕を持ってワキガ手術に臨むために、傷跡などの後遺症や、費用についてまとめました。

今回は、脇を切らずに手術と同じ効果が得られることから「切らないワキガ手術」とも呼ばれている、ミラドライについても紹介したいと思います。

ワキガの手術って何をするの?どこで受けられるの?

脇 手術
ワキガ治療に高い効果が期待できる手術。美容外科や形成外科で受けられる治療法ですが、一体どのようにワキガを治すのでしょうか。

ワキガは、「アポクリン腺」という汗腺からの汗が、皮膚上の細菌に分解されて発生します。そこに、エクリン腺からの汗(体温調整のためにかく普通の汗)や皮脂が混ざることで、さらにワキガ臭が悪化してしまうんです。

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ワキガ手術で行われるのは、一言で言うと「アポクリン腺の除去」です。
医療機関によって、跡が残りにくくなるよう特別な機器を使ったり、狭い範囲の切開で済む特殊な技術を用いたりしますが、基本的にはアポクリン腺を取り除くのが目的になります。

ワキガ・多汗症の原因となるのは、脇の皮下にある汗腺類です。これら汗腺類は一度取り除いてしまえば再生することはありません。ですから外科的な手法を用いてこれらの汗腺類を除去してしまえば、ワキガ・多汗症は解消できるということになります。

引用:北村義洋『汗とニオイはこうして治す!』(レヴィ出版,2011)p.22

ワキガは、皮膚上の細菌や皮脂、普通の汗など様々な要因が複雑に絡み合うことで起こりますが、根本的な原因になっているのはアポクリン腺からの汗。

つまり、手術でアポクリン腺を取り除けば、ワキガの臭いはかなり改善が期待できるんです。

ワキガ手術は保険適用? 費用や値段は?

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ワキガ手術のメカニズム理由が分かったら、次に気になるのは費用や値段。

ワキガは厳密には「病気」ではありませんが、手術は保険適用になるケースがほとんどです。ただし、手術の方法によっては保険がきかないケースもあるので、事前に医師に確認するようにしましょう。

費用は医療機関によって多少の差がありますが、大体の相場は保険適用で両脇50,000円ほど。このほかに、診察代や検査代、術後の通院代などもかかってきます。
費用や値段について、いくつかの医療機関の具体例を挙げてみましょう。

病院Aの場合(保険適用)

■診察代(通院5~6回)
5,000~6,000円

■血液検査
3,000~4,000円

■施術費用(両脇)
45,000円

病院Bの場合(保険適用)

■施術費用(両脇)
50,000円
※他、診察代、検査費用など

病院Cの場合(保険適用)

■施術費用
片脇 21,000円
両脇 42,000円
他  15,000円(診察料、検査費用、投薬代など)

傷跡が残りにくい方法での施術など特殊な技術が必要な場合には、料金が高くなったり保険が適用にならなくなったりすることも。そのような病院では数十万円かかるケースもあります。

値段を取るか、処置の内容を取るかは人それぞれですが、「ほかの医療機関と比べて高すぎる・安すぎる」といった場合は少し警戒を。「自分で調べた相場よりも高い(安い)」ということを、医師に相談してみてもいいかもしれないですね。

ワキガ手術の流れ

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ワキガ手術は、「初診日にいきなりオペをする」ということはまずありません。

手術を受ける際に大事なのは事前のカウンセリング。
カウンセリングでは、費用や後遺症などワキガ手術についての質問はもちろん、「医師がワキガ治療に詳しいか」「どのくらい手術の経験があるか」などもチェックする必要があります。

ここでは、ワキガ手術の流れの一例を見てみましょう。

1.診察

初めて医療機関を訪れたら、まずはワキガレベルを診断します。
そもそも手術は、ワキガの程度が重い場合に行われる治療法。症状が軽い場合には別の治療を進められることもあります。

2.カウンセリング

手術が必要なワキガレベルだと診断されたら、カウンセリングに入っていきます。ワキガ手術を受けるにあたって心配なこと・不安なことはどんどん聞きましょう。
最低でも、

・どの程度ワキガの改善が期待できるか
・後遺症や副作用、跡(痕)が残る可能性
・費用(手術以外にかかる値段も確認)
・医師のワキガ手術の経験

などは聞いておきたいですね。

3.術前検査

術前検査では、血糖値や肝機能などを調べるための血液検査を行います。結果が出るのは数日後になりますが、医療機関によってはこの段階で手術日の予約もできます。
当日の服装や持ち物などは、忘れずに確認を。

4.手術当日

当日は安静に過ごしましょう。絶対安静(寝たきりの状態)とまではいきませんが、仕事も休んだほうがいいでしょう。重いものを持ったり、子供を抱っこしたりなどもNGです。

また、術後は脇を圧迫固定するので、車や自転車の運転はできません。

5.術後

ワキガの手術後も、傷が膿んでいないか、ワキガがどのくらい改善したかをチェックするため数回の通院が必要になります。

通院のタイミングは医師から指示がありますが、傷が痛むなど、術後の経過で気になることがあれば自分から受診してもいいでしょう。

病院によって多少異なるものの、大まかにはこのような流れでワキガ手術が進みます。

どの病院でも共通するのが、「施術当日と術後1~2日は激しい動きができなくなる」ということ。特に施術当日は、仕事を休むように勧められる場合もあります。
仕事が忙しい時期などは、ワキガ手術は避けるようにしましょう。

後遺症・副作用・跡(痕)の心配

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「ワキガの手術は命に係わるものじゃないし、そんなに怖い後遺症や副作用は無いはず」と考えてしまうかもしれませんが、実はワキガ手術も後遺症の心配はゼロではありません。

最も起こりやすく怖いのが、血腫(けっしゅ:内出血によって、皮膚の内側に血が溜まってしまう状態)ができること。
放置すると皮膚が壊死するなど、取り返しがつかなくなるケースも。

血腫のほとんどは、手術後に安静にしなかったために起こります。
激しい運動は絶対NGですが、例えば次のような動きでも血腫ができてしまう場合があります。

・ソファなどの家具を動かした
・子供を抱きかかえた
・洗濯物を取り込んだ

施術当日は、脇を軽く締めた状態で過ごすのがベスト。最近は手術の技術が発達し痛みが少なく済むことも多いのですが、「痛みがない=動かしても大丈夫」ではありません。安易に動かしたり、自己判断で固定具を外したりしないようにしましょう。

ワキガ手術の跡(痕)が心配!

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ワキガ手術を躊躇してしまう理由に多いのが、「脇に跡が残るから」という声。

跡が残る原因のひとつは、先ほど紹介した「血腫」。血腫ができると脇の下が膨らんで縫合が切れ、傷がきれいに治らないことがあります。
また、跡の残りやすさ・残りにくさには体質も影響してきます。

出血や感染が起きなくても、体質的にケロイドの人は、切開部や縫合部が数ヶ月後ケロイド状に盛り上がり、傷として残ることもあります。
さらに、元々皮膚にメラニン色素の多い人は、瘢痕部に茶色の色素が残ることもあります。

※瘢痕(はんこん)……傷の治癒後、皮膚に残るあと
引用:五味クリニック 体臭多汗掲示板 『腋臭手術後の傷について』

普段から傷がケロイド状になりやすい人は、ワキガ手術の跡もケロイド化してしまう可能性があります。また、日本人はメラニンを生成しやすい体質のため、傷の跡が色素沈着を起こすことも。

ケロイドは飲み薬や塗り薬などで治療できますが、進行すると、今度はケロイドを治すための手術が必要になってしまいます。自分がケロイド体質だと感じている人は、ワキガ手術の前に医師と相談しておきましょう。

切らないワキガ手術とも呼ばれる「ミラドライ」って?

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ワキガ手術は、ワキガへの効果は大いに期待できるものの、跡が残りやすかったり、後遺症や合併症の不安もゼロではないというデメリットがありました。

そんな中、脇を切らずに済むワキガ治療として登場したのが、「ミラドライ」という方法。元々はアメリカで開発されたもので、日本では2010年から採用されました。

ミラドライは、マイクロウェーブと呼ばれる電磁波を脇に当ててアポクリン腺などの汗腺を破壊します。「皮膚の上から当てるだけで汗腺が破壊できるなんて、よっぽど強力な電磁波なのか」と思いきや、実は、私たちの生活でも大活躍の電子レンジと同じ原理なんです。

ミラドライの仕組みって?

イメージしやすい電子レンジで考えてみましょう。電子レンジの中でマイクロウェーブを当てられた食品は、中に含まれる水分の分子が振動し、その摩擦熱によって温まります。そのため、水分量が多いものはすぐ温まりますが、水分を含まないものは温まりにくいという特徴が。

例えば、電子レンジで焼き芋を温めるときに新聞紙に包んで加熱すると、お芋はホカホカになりますが新聞紙はあまり熱くなりませんよね。これも、水分量の違いによる原理です。

ミラドライは、このマイクロウェーブの特徴を活用。汗腺には多くの水分が含まれているため熱が溜まりやすく、その熱によるダメージで破壊されていくんです。

私たちの肌の下にはさまざまな組織がありますが、中でも汗腺類は水分を多く含んでいます。つまりマイクロウェーブの影響を受けやすい組織だといえるでしょう。一方、汗腺類が存在している層(中略)、そこは主に水分の少ない脂肪層です。ですからこの層にコンピューター制御によるマイクロウェーブを作用させれば、まわりの組織を傷つけることなく汗腺類だけを加熱し、破壊することができるのです。

引用:北村義洋『汗とニオイはこうして治す!』(レヴィ出版,2011)pp.102-103

水分量が多い汗腺はマイクロウェーブの熱で破壊されていきますが、汗腺の周りにある組織は水分が少ない脂肪層。マイクロウェーブが当たっても、火傷や炎症は起こりにくく、跡が残る可能性も少なく済みます。

「高いワキガへの効果が期待でき、それでいて傷の跡や後遺症のリスクが少ない」というのがミラドライの最大の特徴なんです。

ミラドライの費用や、受けられる病院は?

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切るワキガ手術と異なり、皮膚へのダメージが少ないミラドライ。
費用や扱っている医療機関など、基本情報を見ておきましょう。

■受けられる医療機関
・美容外科や形成外科

■治療後のダウンタイム・副作用
・脇を冷やしてクールダウン
・固定や、治療当日の極度な運動制限はナシ
・人によっては1週間ほど腫れぼったさを感じることも

■治療後の通院
・不要(病院によっては必要なところも)

■費用
・基本は保険適用外
・両脇30~40万円

手術のように体にメスを入れたり傷をつけるものではないため、治療後の固定や極度な運動制限、通院などは基本的に不要です。

ただし、ワキガ手術の費用が両脇で5万円程度だったのに比べると、料金ははるかに高額。保険も適用されず、自費診療になってしまいます。

料金の安さを取るか、傷跡や後遺症の残りにくさを取るかは悩みどころですが、予算に余裕があるのならミラドライを検討してもいいかもしれないですね。

ワキガ手術、病院選びは慎重に

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ワキガの改善に高い効果が期待できる手術。
今回は、ワキガ手術の費用や後遺症、手術に代わる「ミラドライ」などについて見てきました。

●費用は保険適用で、両脇5万円くらい(別途、診察代や検査代など)
●傷跡が残ったり、血腫などの後遺症が残るリスクもゼロではない
●切らないワキガ治療「ミラドライ」も検討する価値アリ

ワキガへの効果という点では、ワキガクリームなどほかの対策よりも優れている手術。しかし、傷の跡や副作用といったデメリットも忘れてはいけません。

医療機関によっては、「跡はほとんど気になりませんよ」「後遺症が残るのはレアケースですよ」などと説明をするところもありますが、あとから後悔しないためにも、「万が一のリスク」についてはきちんと話を聞いておく必要があります。

リスクを十分に説明してくれなかったり、医師が処置に詳しくなさそうな医療機関は要注意。
「一刻も早くワキガを治したい」と思う気持ちは当然ですが、焦らずにしっかり医師と話し合いましょう。

執筆ライター

執筆ライター:美香

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